2019年2月25日月曜日

ARKitとは



概要


ARKitとはiOSデバイスで拡張現実(AR)を実現するためのフレームワークです。

iOSデバイスのカメラとデバイスのモーションセンサから得られる情報を統合してARを実現します。

iOSデバイスには2つのフロントカメラとバックカメラがありますが、それぞれできることが異なります。

  • フロントカメラ: Faceトラッキングによるユーザーの顔情報を元にしたAR
  • バックカメラ: Worldトラッキングによるユーザーの周辺の空間情報を元にしたAR

これまでもカメラの情報とモーションセンサの情報を取得する方法はありましたが、それらを組み合わせてARを実現するには複雑な計算が必要でした。

ARKitを利用することで開発者はユーザーに対してどの様なAR体験を提供するかということに専念できる様になりました。


具体的には何ができるのか?


ARKitを利用すると次の様なAR体験を実現できる様になります。


Faceトラッキングを利用した擬似スカウター



Worldトラッキングを利用したペットアプリ



ユーザーがARKitを利用するために必要な条件


  1. A9以上のCPUを持つiOSデバイスであること
  2. iOSのバージョンは11以上であること

1の条件についてはiPhoneであればiPhone6S以上、iPadであれば第5世代以上となります。


開発者がARKitで開発するために必要な条件


  1. Xcode 9.0 以上
  2. macOS 10.12.6以上 

2の条件を満たすためには、必然的にMacは下記のいずれかのものが必要になります。

  • iMac (Late 2009) 以降
  • MacBook (Late 2009) 以降
  • MacBook Pro (Mid 2010) 以降
  • MacBook Air (Late 2010) 以降
  • Mac mini (Mid 2010) 以降
  • Mac Pro (Mid 2010) 以降

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