概要
ARKitとはiOSデバイスで拡張現実(AR)を実現するためのフレームワークです。
iOSデバイスのカメラとデバイスのモーションセンサから得られる情報を統合してARを実現します。
iOSデバイスには2つのフロントカメラとバックカメラがありますが、それぞれできることが異なります。
- フロントカメラ: Faceトラッキングによるユーザーの顔情報を元にしたAR
- バックカメラ: Worldトラッキングによるユーザーの周辺の空間情報を元にしたAR
これまでもカメラの情報とモーションセンサの情報を取得する方法はありましたが、それらを組み合わせてARを実現するには複雑な計算が必要でした。
ARKitを利用することで開発者はユーザーに対してどの様なAR体験を提供するかということに専念できる様になりました。
具体的には何ができるのか?
ARKitを利用すると次の様なAR体験を実現できる様になります。
Faceトラッキングを利用した擬似スカウター
ARスカウター(SceneKit & ARKit で制作)#ドラゴンボールpic.twitter.com/HOoYJrODgr— Future with AR / 拡張現実 (@xR_jp) 2019年2月16日
Worldトラッキングを利用したペットアプリ
🐣 AI-driven AR pets will be huge. Think Tamagotchi times a gazillion 🐶 https://t.co/0BcdvIiFJ7 Hands down amazing work by @ridgelinelabs 💖 pic.twitter.com/fuoOwuizqg— Made With ARKit (@madewithARKit) 2017年8月20日
ユーザーがARKitを利用するために必要な条件
- A9以上のCPUを持つiOSデバイスであること
- iOSのバージョンは11以上であること
1の条件についてはiPhoneであればiPhone6S以上、iPadであれば第5世代以上となります。
開発者がARKitで開発するために必要な条件
- Xcode 9.0 以上
- macOS 10.12.6以上
2の条件を満たすためには、必然的にMacは下記のいずれかのものが必要になります。
- iMac (Late 2009) 以降
- MacBook (Late 2009) 以降
- MacBook Pro (Mid 2010) 以降
- MacBook Air (Late 2010) 以降
- Mac mini (Mid 2010) 以降
- Mac Pro (Mid 2010) 以降
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