2019年2月5日火曜日

ARアプリに必要なターゲットカーソルをBlenderで作る

はじめに

ARアプリを作ると、3Dオブジェクトをどこに置くかをユーザにわかりやすく伝えるためターゲットカーソルが必要になることがあります。
Apple公式のメジャーアプリでも出てくるアレです。


このカーソルは切れ目が入っているためSCNTubeやSCNPlaneを組み合わせて作ることが難しいですが、Blenderを使えば簡単に作れるのでその方法を紹介します。

作成環境

  • macOS 10.14.1
  • Blender 2.79

作成手順

1. Blenderを起動する

Blenderを起動するとイニシャルのプロジェクトで上記のような立方体が表示されます。

2. 立方体とカメラ、ライトを削除する

邪魔なので右のペインから全て削除してしまいましょう。

3. カーソルを原点に持ってくる

Shift + S でカーソルを原点に移動させることができます。

4. 円メッシュを2つ作成する

左のペインの「作成」タブ→円を選択して円を作成します。
そのまま「ツール」タブ→拡大縮小を選択すると円の大きさを調整できます。
これを繰り返し大きい円と少し小さな円を2つ作成します。


5. 2つの円メッシュを統合する

このままだとバラバラで面をはると穴なしの円になってしまうため2つを統合して細長いドーナッツを作ります。
「ツール」タブ→統合を選択します。

6. ドーナッツに面を張る


編集モードに変更して、下のペインのメニューから メッシュ > 面 > 面を張るを選択します。

7. ドーナッツ(輪っか)を削る

このままではただの輪っかなのでターゲットカーソルらしく一部分を削ります。
編集モードのままCを押して削りたい部分の頂点を選択します。
そのまま、メニューの削除→頂点を選択します。
同じ作業を繰り返して3箇所削ります。

8. 中央に小さな円メッシュを張る

中央にカーソルを持っていき先ほどの手順で小さな円メッシュを張ります。

9. 両面表示設定をする

このままだと中央の円と周りの輪っかがそれぞれ裏表逆になることがあるので、裏表無しになるように右側のペインを操作して両面表示をONにします。

10. DAE形式のファイルでエクスポート

Xcodeで扱うためDAE(Collada)形式でエクスポートします。

エクスポートが完了すると下記のようにXcodeで扱えるターゲットカーソルが出来上がります。






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